ケーナ製作(3)

音楽手づくり工房 オガシワに予定より15分ほど早く到着しました。
工房の主宰者 小柏さんが丁度軽トラでやってきて、練習室に案内され、コーヒーをいただきました。
コーヒーをいただきながら、
まわりのケーナ、尺八を眺めてました。
珍しいものとして、フルートの頭部管を短い管に接続したものが。
指穴がケーナと同じ形になっているそう。(上の写真)
練習室の楽器の話のあと、
いよいよ、G管ケーナの製作開始。
工房の入り口。尺八工房と看板を出しているが、現在は販売せず、製作方法のレクチャーのみ。
ケーナ製作がメイン。
地ありの尺八は、3ヶ月位製作に時間がかかるが、ケーナは直ぐに製作でき体力面で楽とのこと。
工房の中に入り竹材選び。
ケーナ用のメダケが20本位あり、
G管を作りやすいものを選定。
その後、寸法を測ってカット。
今回は、小柏さんが時間節約で機械でカットしてくれました。
歌口を小刀で作成。
ここまで、私はほとんど作業していなかったのですが、寸法を測って指穴を開ける位置にマーキングするようお話があり作業。
そのあと、小柏さんがドリルで穴あけしてくれました。
(下の写真は穴あけ作業の様子)
このあと、クルミ油を菅の表面と内側に薄く塗りました。
(下の写真は、クルミ油の入っているボトル)
楽器本体自体は完成し、
かごから好きな色のヒモを取りだし、装飾することに。
小柏さんが装飾の仕方をレクチャー。
私も挑戦し、出来上がり。
(完成品は、自宅で撮影)
ケーナの指穴位置の計算ができるツールやケーナ、尺八用の竹材をいただくなど、良くしてくれました。
気になる製作費ですが、
NPOで非営利のためか、かなりリーズナブルで市販の大半のケーナより安いです。
良くしていただいたと思ったので、製作費+寄付分を添えて、お支払いしました。
ケーナが竹か木かで価格が変わるかもしれないので、詳細は直接工房にお問い合わせいただいたほうが確実だと思います。

キーがGになるよう調整してましたが、私が吹くと音程が低く出るみたいです。息圧の加減でピッチが変わるのかもしれません。
また、尺八みたいに顎が当たる部分を削って低くしていないので、カリにくくピッチを高くしにくいのかなと思います。
良いところは、吹奏感がよいことだと思います。音が出やすく楽に吹ける感じがします。
尺八を構える角度でしっかり音だしできました。以前、他のケーナを試したことがあるけど、尺八の構える角度よりもかなり寝かせる感じじゃないと音が上手く出せませんでした。
今回製作のケーナはサンプルとして保存して、一から自作してみたいです。
音楽手づくり工房 オガシワは、
最初から高いピッチの精度のケーナを求める人には不向きですが、
ケーナを始めるか迷っているけど、いきなり1万円台の楽器を買うのは躊躇するので音が出せそうか気軽に試したい人、
ケーナの自作方法を知りたくて、かつ何度か製作を試行錯誤するつもりの人、
などには向いていると思います。

手作り尺八のサイト ~ ななふしの谷 ~